拡散性ミリオンアーサー(かくさんせい−、略称:拡散性MA) (Vita版) 2013/04/29 記事作成 2013/04/30 簡易的な攻略関連のコラムを追記 2013/05/03 Vita版自演招待のコラムを追記 2013/06/26 レビューの修正 kma_logo.png (C)SQUARE ENIX プレイ期間:2ヶ月 プレイ料金:基本無料 現在までの課金額:3000円 運営:スクウェア・エニックス ジャンル:オンライン専用カードバトルRPG プラットフォーム:PSVita プレイ人数:1人 評価 ゲーム性:2→3 独創性:2 グラフィック:4 音楽:3 やり込み:4 見抜き:4 課金度:2 運営:2→3 民度:3 ポイント ・とあるスクエニの社会遊戯(ソーシャルゲーム) ・カードゲームRPG ・プレイヤーキャラ選択式 ・歩いてて増えた味方を店で売って金を稼ぐゲーム ・妖精さんを集団でボコるゲーム ・紅茶と緑茶を金が尽きるまで飲むゲーム -概要 拡散性ミリオンアーサー(以下拡散性MA)は、元々はスマートフォン専用のオンラインゲームだったが、4/11日にPlaystationVita版のサービスが開始した。Vita版は、スマートフォン版の歴史をなぞりながら発展していくそうで、スマートフォン版とは何も繋がりが無く、セーブデータも持ち越したり出来ない。また、スマートフォン版で実装されていた要素が実装されていなかったりするが、未開発ではなく、Vitaの特性を活かしたいために実装しなかった要素等もあるそうだ。他にも、キャラカードのステータスやスキルがスマホ版とは違っていたり等、差異は様々な所で見て取ることが出来るだろう。運営開発もスマホ版とは別の部署らしい。 本作はカードゲームRPGとなっており、探索やガチャでカード(騎士)を集め、それを強化し、ストーリーを進めたり、妖精(敵)や他のプレイヤーとバトルしたりするというのがこのゲームの根幹となっている。ストーリーはアーサー王伝説をモチーフとした舞台を中心に繰り広げられていくが、このあたりは公式HPなどを参照して頂きたい。また、このゲームを新しく始める際に招待IDを入力すると、最初からレアカードを持ったまま始められるそうだ。この記事下部に自分の招待IDを記載しておくので、プレイしようと思った方は入力してみるといいだろう。なお、招待に成功した側にもカードが送られるそうで(3回まで?)自分の招待IDを知り合いに教えてあげても良いだろう。(ただ、そのせいで、むやみやったら招待IDが貼られているそうだが……) kma_1.jpg -特徴 ・とあるスクエニの社会遊戯(ソーシャルゲーム) 公式HPのキャストを見て頂ければすぐに分かると思うが、シナリオが『とある魔術の禁書目録』(以下『とある』と略)の作者、鎌池和馬氏であり、OPアニメ製作が『とある』のアニメ製作を担当したJCSTAFF、さらに『とある』の原作イラストレーターであるはいむらきよたか氏、アニメ版『とある』のキャラデザ・総作画監督を担当した田中雄一氏らがカードイラストを描いている。えらく豪快に釣りに来たなスクエニ。声優も同じく『とある』シリーズ(こちらはどちらかというと『とある科学の超電磁砲』寄りか?)で聞いたことのある人が多い。そんなこんなで、この項は『とあるスクエニの社会遊戯(ソーシャルゲーム)』と纏めさせて頂きたい。 拡散性MAのOPムービーはこちらから。 http://www.youtube.com/embed/SUrpuKeVMrc kma_2.jpg ・その他細かい特徴  ○シナリオとの兼ね合いか、この手のゲームには珍しく開始時にプレイヤーキャラ(所属を兼ねる)を選択する。またそのキャラはカードとして使用出来る。性能は通常ガチャで引けるカードよりも強い程度で、売ったり合成素材にも使えるようだ。  ○基本プレイ無料だが、シナリオを全部楽しむことが出来る。鎌池和馬氏のライトノベルを読んでいる感覚になれる(かもしれない)。課金してないとストーリーが進まなかったり、お話をDLCで購入するパッケージゲーム(!)もあったりするが、こういう所は優秀な点だろう。  ○魔法の派の主人公(黒髪の人)は男である。  ○現在、月刊ビックガンガン、ヤングガンガン、月刊コミック電撃大王にて漫画・4コマが連載中である。 -ゲームシステム ・基礎システム 前述した通り、『探索やガチャでカード(騎士)を集め、それを強化し、ストーリーを進めたり、妖精(敵)や他のプレイヤーとバトルしたりする』で完結している。ゲームとして重きが置かれているのは、おそらくカードの強化要素だろう。 では細かい所を紹介していこうと思う。プレイヤーにはアクションポイント(AP)とバトルコスト(BC)の2つの数値が用意されており、APを消費して探索を行い、BCを消費してバトルを行うことが出来る。この2つの数値はプレイヤーのレベルアップ、もしくはフレンドの増加によって最大値を増やすことが可能だ。フレンドが解除になった場合は多い方の最大値が-3される。そして、APは現実時間3分に1回復し、BCは現実時間1分に1回復する。 騎士のステータスはCOST・HP・ATK・レアリティで構成され、騎士のレアリティは6種類(スマホ版は7種類)存在し、NORMAL、NORMAL+、RARE、RARE+、SUPERRARE、SUPERRARE+(以下N、N+、R、R+、SR、SR+と略)の順でレアリティが高くなる。基本的にコストが高い程ステータスは高い傾向にあり、コスト対総ステータスのコストパフォーマンス(以下CP)は、レアリティが高い程高くなる傾向にある。バトルでは、デッキに編成された騎士のコスト分のBCを消費してバトルが行われる。 kma_4.jpgkma_3.jpg どうでもいいがこの連続スクショ、取った順番が逆である ・騎士の育成 騎士に他の騎士を合成することによって、騎士を育てることが出来る。レアリティごとに基礎経験値が用意されており、例外を除いてはこの基礎経験値と、騎士の保有経験値の7割を経験値として得る。また、同じカードを合成することで、騎士は『限界突破』という、上限LVの限界が上がるというシステムが存在する。このシステムのお陰で、SR1枚の騎士よりもR4枚の騎士の方が、CPは良くなるということが多い。但し、CPが良い=最優先で入れるべき、とかそういうことではないことは把握して貰いたい。 -問題点 ・カードのレアリティとステータス ここでは以前レアリティとステータスについて述べていたが、レアリティが高いのが強いというのは当然として、レビューを訂正させて頂きたい。 ・限界突破の問題 騎士に同じ騎士を合成すると『限界突破』システムが発動するというのは前述の通り。それはレアリティの低いNは勿論のこと、SR、SR+も同じである。SR、SR+の真価を発揮させたければ、限界突破上限数分のSR+カードを引く必要があるということである。ソーシャルゲームのSR以上のカードの出現率は大体想像が付くと思うが、ただでさえ確率の低いレアリティの、同じカードを引く必要があるのである。まさに金を搾り取るシステムである。一応救済策として『リミットブレイクチアリー』(通称リミチー)が存在するのだが、イベントで上位入賞の報酬程度しか出ることはなく、極めて入手が困難であるため、あまり意味を成していない。 唯一の救いとして、PvP要素である因子バトルが、あまりステータスの高さに依存しないことと、対人イベントでもお金をつぎ込んだ方がランキング上位に行けるという点である。つまり自己満足の範疇なので、個人の問題になる話ではあるのだが。 そのせいで、SRやSR+を1枚だけ引いてもその真価は発揮できないので「イベントをこなしまくる無課金」もしくは「SR+限界突破上限目指しイベントを蹂躙する超重課金」の二択が薦められている、というのがこのゲームの現状である。 kma_5.jpg ・その他細かい問題点  ○一部を除いたほぼ全てのカードにホログラフィックレアが存在する。12箱に1枚という割合かどうかは不明だが、とにかく出ない。というか今の所引いたことがない(画像のカードはイベントで入手)特徴として、『カードがキラキラしている』『ステータスが僅かに強い』『LV上限が少し高い』等が上げられる。イラストの変化はないが、こちらの方が強いことは確かなので、ガチ勢にとってはこちらが必要になってくるのだろう。また、カードリストにも残る仕様なので、リストコンプを目指す人間にとっては限りなく険しい道になると予想出来る。 kma_6.jpgkma_7.jpg  ▲左が通常、右がホロレア。なお、正直どうでもいいが、ホロレアの輝きはVitaのモーションセンサーに対応しており、傾けると光り方が変化する。  ○前述の『限界突破』システムだが、ガチャ等でカードを入手した時に、同じカードを持っていると自動で合成されてしまう仕様が別に存在する。この合成では『限界突破』は発生しない。対策はそのカードのホロレアを所持しているか、カードのLVが上限だと行われないのだが、自分でカードを合成する必要があるシステムを作っておきながら、そういうお節介なシステムを作る必要はあったのだろうか。一応、合成にはお金が掛かり、自動合成の場合は、その合成代が掛からなくて済むという利点はあるが……  ○技巧の場(テクノスミス)の主人公(女)が割とお下劣。仕方ないね。  ○Vitaのタッチスクリーンは誤爆が多いので、変な操作をしてしまったりする。  ○それに関連して、カード単体の保護機能がないので、誤操作でカードを間違えて売ったり合成したりする危険がある。レアカード以上は売却・合成前に警告が出るが、それ以外のカードを使っている時は注意しよう。  ○騎士たちのサブストーリーが金箔並みに薄い内容。文章量にして、このレビューの1段落もない程度。シナリオ全てを鎌池氏が担当しているなら仕方のないことだとは思うが、もっと長くても良かったと思うし、別の人間が担当しても良かったのではないか、と思う。  ○ゲーム内でコミュニケーションを取る手段が無い。一応、自己紹介欄やいいね!メッセージなどで個人を表現出来るが、あくまでPSN頼りになっているようだ。 以下項目別評価。コレ要らないような気がしてきた。 ゲーム性:2→3 スマホを持っていればすぐにでもプレイ出来そうなよくあるカードゲームRPGだが、「ハードを携帯出来る」ことと、ソシャゲの「合間合間にプレイ出来る」という2つの要素の相性は実に抜群であることを再確認させられた。ちなみに自分の携帯はガラケーです。 独創性:2 同じようなカードゲームRPGはいくつも存在している。Vitaには殆どないだろうが…… グラフィック:4 前述した『とある』シリーズのイラストレーターだけでなく、実の多くの絵師が参加しており、どのカードのイラストも秀逸なものばかりである。さらに、LV上限でイラストが変化する仕様もあり、多くのカードに愛着を持つことが出来るだろう。 音楽:3 ヒャダイン氏が作曲しているらしい。普通。個人的には妖精戦のBGMがお気に入り。 やり込み:4 カードコンプを目指そうとするとおそらく多大な時間が必要になるだろう。 見抜き:4 グラフィックは前述のとおり優秀なものが揃っているので、広義的には行い易い部類に含まれるだろう。ただ、基本的に優秀なものはLVMAX時のものが多いので、少々苦労するかもしれない。いざとなったらwikiで確認することも出来るので、その点は安心である。え?wikiだけ見てろって?分かんねえやつだなおい 課金度:2 『RARE+以上のカードの入手手段が限られている』現状、強さを求めるなら課金は必須だろう。 運営:2→3 スマホ版の風評もあり低い評価をしていたが、安定したアップデートに、スマホ版と同じ轍を踏まない更新内容と、しっかりと仕事をしているので評価アップ。スマホ版とは運営開発が違うようだが、はてさて。 民度:3 殆どコミュニケーションが出来る要素が無く、他人のことはよく分からない。マナーの悪い行為もあるにはあるが、全く目立たずあまり気にならない。 -余談  ○レビュー文を書いてる時に情報が欲しかったのでいろいろ調べたのですが、Wikiより、限界突破システムを利用していないSR+(LV上限45〜60)と、利用したNカード(LV上限45〜50)では、レベルMAXになった時の『コストパフォーマンス』はNカードの方が上回ります。そう考えれば、高レアカードの限界突破にほぼ頼れない無課金プレイなら、Nカードもしっかり育成して使っていくことが出来そうです。ただし、デッキは12枚までしかカードは入れられないので、デッキ対ステータスは相変わらず低いままなのは注意点です。  ○スクエニ社長の和田氏が「射幸心煽るゲーム作ってない!」って言った時にコンプガチャを出していたゲームはコレで、その景品だった「絢爛型ラピス」は、まとめアフィブログを見ていた方は見たことがあるかもしれません。  ○最近コレと言ってネタがないので、Vitaの基本無料ゲーもレビューすることにしました。あと私の招待IDは「Va60d」です。自演紹介しようと思ったけど、Vitaってメモカ1枚につき1アカウントということを最近初めて知りました。自演紹介を実際にやってみました。追記の方にコラムがあります。アップデートにより、紹介はVita1台につき1回までという制限が行われました。南無。 kma_8.jpg  ○厳密な定義で言えば、このゲームはソーシャルゲームではありませんが、すごくそれっぽいので僕はソーシャルゲームと呼んでます。 kma_toaru.png -簡易攻略 結構これ関連で検索を掛けてくる方が多いので、僕が調べたことを追記の方に簡単に書いておきます。 http://tekitounetoge.blog.fc2.com/blog-entry-20.html#more -過去レビュー http://tktgst.ifdef.jp/blog/kakusan_ma.txt 2013/04/30版 -拡散性ミリオンアーサー Vita版公式 http://www.jp.square-enix.com/ma_vita/ ---- -簡易攻略情報 というか下記記事を参照してください。 ・拡散性ミリオンアーサーの効率良い行動の考察など: みずぶろ http://mizuki3.seesaa.net/article/264965127.html 内容の対象はスマホ版なので注意。 上の記事見るのが面倒臭い!って方のために、要点をまとめると、  ・毎日ログイン  ・LVUP前はAP・BCを使い切る  ・ステータス振り分けはAPを重点的に上げ、APが100〜120ぐらいになったら以降はBC全振り  ・フレンドを作りまくり、たびたび整理する  ・LV1カードをちょくちょく合成した方が効率が良い  ・☆1カードは経験値が低いので合成せずに売る  ・イベント時はイベントの場所を探索する  ・序盤、カードLVは平均して上げた方が良い  ・デッキを構成する時は3枚ずつ と、序盤はこんな感じのようです。曜日云々はまだvita版には実装されてないっぽいので、ここでは取り上げておりません。 -Vita版紹介自演 アップデートにより制限が掛けられ、実質不可能になりました。 PS3を使った方法も試してみたのですが、その前に規制されちゃいましたね。一応遺産として残しておきます。 サブ垢を作って招待IDを入力し、招待の報酬を一人でもらう方法。Vitaが2台以上あるなら楽だが、1人で2台以上持つ人は殆ど居ないだろう。しかし、Vita本体及びVitaカードには、一度に1アカウントしか登録出来ない。そこで、Vita本体や回線や操作速度にもよるが、全体で5時間ぐらい。予想以上に時間がかかった模様。また元のアカウントに戻すまでゲームができなくなるので、APとBCを両方0にして、時間に余裕がある時か、何かの作業の合間に行うことを強くオススメします。 ・注意点  ○Vitaカードにデータを入れてあれば入れてあるほどバックアップ・リストアに時間が掛かるので、何度も行うつもりならメディアコンテンツや他ゲーを出来る限り入れないこと。音楽などのメディアコンテンツの場合は再び入れれば良いので、予め削除してしまうのも手。  ○Vitaの機器認証を頻繁に認証/解除と行うとロックされてしまい、1週間身動きが取れなくなる恐れがある。  ○この記事を見て行う場合は、いかなる問題が発生した場合も自己責任でお願いします ・一連の流れ 自分の招待コードを確保する。Vitaから見れる公式ページに招待関連の項目があるはずなので、そこで確認。 ↓ PCにメモカのバックアップを取る(待機時間。4.5Gで1時間ぐらい?)。PS3でも良い。 ↓ A* vitaの認証を切り、vitaの初期化を行い、メモカの初期化を行う(Vita初期化を選択すれば一度に行える) ↓ 勝手にvita再起動。適当に再び開幕のムービーを見る(スキップ不可だが1分程度。またここでメモカにデータが残っているとメモカのアカウントを聞いてくるので、違うと答えてメモカを初期化すること) ↓ 設定よりPSN、サインアップを選択(ついでにアクセスポイント設定を行う) ↓ 終わったらアカウント作成。誕生日を1900/1/1と設定する。こうしないとサブアカウントの設定が表示されてしまいタイムロスになる ↓ 情報入力。メールアドレス確認はないので、メルアドは適当で良い。パスワードも入力することはないので、適当なもので良いだろう。ただし、メルアド重複は不可能なので、複雑なものにしておくと楽。名前・住所は適当に入力するか、素直に自分のものを入れても良い。 ↓ PSStoreにアクセス、拡散性MAをDLする(待機時間。PSNからのDLは遅く、少々時間が掛かる) ↓ DL終わったら、新しく拡散性MAを始めて、招待IDを入力する。 ↓ MAのアップデート(待機時間) ↓ チュートリアル開始。さっさと飛ばして行きたいところだが、普段選択しない勢力を選んで台詞の違いを見ていっても良いが、タイムロスになる。 ↓ 話や探索は○連打+右上タッチ連打でかっ飛んでいく ↓ レベルアップした時はALL2つを指で連打しながら○連打で突破 ↓ 合成は時折変な挙動をすることがあるので、確実にタッチしていった方が良い。 ↓ OPは×でスキップ。 ↓ 再びロード待機(ちょい長) ↓ 招待ID報酬を確認したらA*へ ↓ 3人分終わったらデータを初期化(する必要があるかどうかは不明)。バックアップしたデータをリストアする(最後の待機時間) ↓ 終わり。お疲れ様でした。イベント中等だと、消費時間に見合った報酬ではないかもしれません。ガチ勢の方とかは特に。来月あたりに、PS3を利用した方法も考えてみたいと思います。 kma_9.jpg ・備考  ○PS3の方で予めアカウントを作っておき、そっちに拡散性MAをDLしておいて、そこからインストールするようにすれば早くなる? ネット→VitaよりPS3→Vitaの方が早い上、PS3でアカウントを作成・PS3でMAをDLするのはVitaを触らずに行えるので、効率の良い自演紹介が行える可能性がある。ただし、PS3が必要だという根本的な問題があるが……。