拡散性ミリオンアーサー(かくさんせい−、略称:拡散性MA) (Vita版) logo (C)SQUARE ENIX プレイ期間:3日 プレイ料金:無料 現在までの課金額:0円 運営:スクエア・エニックス ジャンル:オンライン専用カードバトルRPG プラットフォーム:PSVita プレイ人数:1人 評価 ゲーム性:2 独創性:2 グラフィック:4 音楽:3 やり込み:4 見抜き:4 課金度:2 運営:2 民度:3 ポイント ・とあるスクエニの社会遊戯(ソーシャルゲーム) ・カードゲームRPG ・プレイヤーキャラ選択式 ・歩きゲー ・歩いてて増えた味方を店で売って金を稼ぐゲーム ・妖精さんを集団でボコるゲーム -概要 拡散性ミリオンアーサーは、元々はスマートフォン専用のオンラインゲームだったが、4/11日にPlaystationVita版のサービスが開始した。Vita版は、スマートフォン版の歴史をなぞりながら発展していくそうで、スマートフォン版とは何も繋がりが無く、セーブデータも持ち越したり出来ないようだ。また、スマートフォン版で実装されていた要素が実装されていなかったりするが、未開発ではなく、Vitaの特性を活かしたいために実装しなかった要素等もあるそうだ。 本作はカードゲームRPGとなっており、探索やガチャでカード(騎士)を集め、それを強化し、ストーリーを進めたり、妖精(敵)や他のプレイヤーとバトルしたりするというのがこのゲームの根幹となっている。ストーリーはアーサー王伝説をモチーフとした舞台を中心に繰り広げられていくが、このあたりは公式HPなどを参照して頂きたい。また、このゲームを新しく始める際に招待IDを入力すると、最初からレアカードを持ったまま始められるそうだ。この記事下部に自分の招待IDを記載しておくので、プレイしようと思った方は入力してみるといいだろう。なお、招待に成功した側にもカードが送られるそうで(3回まで?)自分の招待IDを知り合いに教えてあげても良いだろう。(ただ、そのせいで、むやみやったら招待IDが貼られているそうだが……) -特徴 ・とあるスクエニの社会遊戯(ソーシャルゲーム) 公式HPのキャストを見て頂ければすぐに分かると思うが、シナリオが『とある魔術の禁書目録』(以下『とある』と略)の作者、鎌池和馬氏であり、OPアニメ製作が『とある』のアニメ製作を担当したJCSTAFF、さらに『とある』の原作イラストレーターであるはいむらきよたか氏、アニメ版『とある』のキャラデザ・総作画監督を担当した田中雄一氏らがカードイラストを描いている。えらく豪快に釣りに来たなスクエニ。声優も同じく『とある』シリーズ(こちらはどちらかというと『とある科学の超電磁砲』寄りか?)で聞いたことのある人が多い。そんなこんなで、この項は『とあるスクエニの社会遊戯(ソーシャルゲーム)』と纏めさせて頂きたい。 ・その他細かい特徴  ○シナリオとの兼ね合いか、この手のゲームには珍しく開始時にプレイヤーキャラ(所属を兼ねる)を選択する。またそのキャラはカードとして使用出来る。性能は通常ガチャで引けるカードよりも強い程度で、売ったり合成素材にも使えそうな感じである。  ○基本プレイ無料だが、シナリオを全部楽しむことが出来る(はず)。鎌池和馬氏のライトノベルを読んでいる感覚になれる(かもしれない)。課金してないとストーリーが進まなかったり、お話をDLCで購入するパッケージゲーム(!)もあったりするが、こういう所は優秀な点だろう。  ○魔法の派の主人公は男である。男の娘に見えるように描いてあるのと、イラストを担当したのが『とある』絡みの人ではないのは何か関係しているのだろうか。(他二人の主人公のイラスト担当ははいむらきよたか氏と田中雄一氏。)  ○現在、月刊ビックガンガン、ヤングガンガン、月刊コミック電撃大王にて漫画・4コマが連載中である。 -ゲームシステム 前述した通り、『探索やガチャでカード(騎士)を集め、それを強化し、ストーリーを進めたり、妖精(敵)や他のプレイヤーとバトルしたりする』で完結している。他にもいろいろ要素があるみたいだが、今のところはよく分かっていない。 では細かい所を紹介していこうと思う。プレイヤーにはアクションポイント(AP)とバトルコスト(BC)の2つの数値が用意されており、APを消費して探索を行い、BCを消費してバトルを行うことが出来る。この2つの数値はプレイヤーのレベルアップ、もしくはフレンドの増加によって最大値を増やすことが出来る(フレンドが解除になった場合は多い方の最大値が-3される。)。APは現実時間3分に1回復し、BCは現実時間1分に1回復する。 カード(騎士)は探索、もしくはガチャによって入手が可能である。レアリティは6種類存在し、NORMAL、NORMAL+、RARE、RARE+、SUPERRARE、SUPERRARE+の順でレアリティが上がっていく。そしてそれら騎士を編成してデッキを組んで、バトルに挑むわけである。デッキに編成された騎士のコスト分のBCを消費してバトルが行われるが、能力の高い騎士ほど基本的にコストが高く、大きなBCの値が要求される。 因子についてはよく分かっていないので不明。 -問題点 ・カードのレアリティとステータス、そして限界突破  ○低レアリティ(スキルアウト)は売却素材・合成素材(モルモット)である レアリティは6種類存在する、というのは前述の通りである。低レアリティの騎士はどうしてもコスト対ステータス比(コストパフォーマンス、CPと呼ばれる)が低く、BCが低い時の繋ぎ、もしくはデッキボーナスを発生させるための穴埋め程度にしかならない。それだけならまだ仕方ないが、課金ガチャ・通常ガチャ共にカードリストの表示が無く、通常ガチャで出てくる騎士は精々レアが限界で、基本的に売られるか合成素材にされるかのどちらかである。課金ガチャを回すには、課金する他にガチャチケットというものが存在するが、これの入手タイミングは今のところ限られており、無課金だと回す量に限界がある。 また、レアリティごとにLV上限が決まっており、低レアリティのカードは低く、どんなに頑張って強化してLV上限にしても、高レアリティのカードには太刀打ち出来ない。LVMAXにすればキャラのイラストが変化するのだが、それだけ愛着を持った低レアリティのカードでも、高レアリティカードに対してはどうしようもないのである。また、『限界突破』という、同じカードを合成することでLV上限を引き上げるシステムがあるのだが、レアリティが高いほどこれで能力が大きく伸びる仕様になっており、そこでもやはり差が付いてしまっている。(確かに、レアリティが高い程カードの入手は困難だが……)カードの育成がゲームの重要な根幹を担っているのだから、低レアリティカードでも強化する・使用する意義を見いだせるようにするべきである。LVMAXでイラストが変化するようなシステムになっているのなら、なおさらである。イラストそのままでレアリティとステータスがアップする課金アイテムとか出すと売れるのではないか。自分も買いそう。 ・その他細かい問題点  ○一部を除いたほぼ全てのカードにホログラフィックレアが存在する。12箱に1枚という割合かどうかは不明だが、とにかく出ない。というか今の所引いたことがない(画像のカードはイベントで入手)特徴として、『カードがキラキラしている』『ステータスが僅かに強い』『LV上限が少し高い』等が上げられる。イラストの変化はないが、こちらの方が強いことは確かなので、ガチ勢にとってはこちらが必要になってくるのだろう。また、カードリストにも残る仕様なので、リストコンプを目指す人間にとっては限りなく険しい道になると予想出来る。  ○前述の『限界突破』システムだが、ガチャ等でカードを入手した時に、同じカードを持っていると自動で合成されてしまう仕様が別に存在する。この合成では『限界突破』は発生しない。対策はそのカードのホロレアを所持しているか、カードのLVが上限だと行われないのだが、自分でカードを合成する必要があるシステムを作っておきながら、そういうお節介なシステムを作る必要はあったのだろうか。一応、合成にはお金が掛かり、自動合成の場合は、その合成代が掛からなくて済むという利点はあるが……  ○技巧の場(テクノスミス)の主人公(女)が割とお下劣。仕方ないね。  ○Vitaのタッチスクリーンは誤爆が多いので、変な操作をしてしまったりする。  ○騎士たちのサブストーリーが金箔並みに薄い内容。文章量にして、このレビューの1段落もない程度。シナリオ全てを鎌池氏が担当しているなら仕方のないことだとは思うが、もっと長くても良かったと思うし、別の人間が担当しても良かったのではないか、と思う。 以下項目別評価。コレ要らないような気がしてきた。 ゲーム性:2 カードゲームRPGという時点でお察しである。全くよそに関知せず、ストーリーを黙々と進めたり一人でプレイする分には問題ないと思うが。 独創性:2 同じようなカードゲームRPGはいくつも存在している。 グラフィック:4 前述した『とある』シリーズのイラストレーターだけでなく、実の多くの絵師が参加しており、どのカードのイラストも秀逸なものばかりである。さらに、LV上限でイラストが変化する仕様もあり、多くのカードに愛着を持つことが出来るだろう。低レアカードがモルモットなのは別問題として存在するが。 音楽:3 ヒャダイン氏が作曲しているらしい。普通。個人的には妖精戦のBGMがお気に入り。 やり込み:3 カードコンプを目指そうとするとおそらく多大な時間が必要だろうが、ゲーム性がイマイチなせいでやり込む気は起きないだろう。 見抜き:4 グラフィックは前述のとおりなので、広義的には行い易い部類に含まれるだろう。 課金度:2 『RARE+以上のカードの入手手段が限られている』現状、強さを求めるなら課金は必須だろう。 運営:2 一回やらかしてるところなのでこの評価。 民度:3 あまりコミュニケーションが出来る要素が無く、他人のことはよく分からない。 -余談 ・最近コレと言ってネタがないので、Vitaの基本無料ゲーもレビューすることにしました。あと私の招待IDは「Va60d」です。自演紹介しようと思ったけど、Vitaってカード1枚につき1アカウントということを最近初めて知りました。 ・拡散性ミリオンアーサー Vita版公式 http://www.jp.square-enix.com/ma_vita/